高校生のための日本史講座03 継体天皇・欽明天皇
5世紀は応神天皇に続く天皇の時代です。中国の史書宋書倭国伝に記述のある「倭の五王」が、応神天皇から雄略天皇に該当すると考えられています。日本書紀が記する皇位継承は複雑で、複数の王家が存在したことの影響ではないかという推測があります。25代の武烈天皇に後継者がいなかったため、有力豪族たちは大和以外の地から継体天皇を迎えることにしました。継体天皇は武烈天皇の姉である手白香皇女の婿として大和に入ります。大和にあったいくつかの王家は手白香皇女に受け継がれ、継体天皇と手白香皇女の間に誕生した欽明天皇は全ての皇統を一本化する天皇になりました。