日本史オンライン講座 秦野&松本

大学講師秦野裕介と高校教師松本恵司のコラボによる日本史オンライン講座。秦野先生が解説する「研究者と学ぶ日本史」、そこで学んだ知識を高校生向けにアレンジして松本が作った「高校生のための日本史」があります。
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松平定信と徳川家斉 系図で学ぶ高校日本史43

松平定信は田安家に生まれ白河藩主となって藩政改革で実績をあげました。将軍が家斉に替わると田沼意次を失脚させて老中首座に就き、御三家の支持を受けて寛政の改革を実施します。

定信を悩ませたのは尊号一件。父親は天皇になっていないが上皇にしたいという光格天皇。同様に、将軍になっていない父親を大御所と呼びたい家斉。この問題で将軍家斉の不興を買ったことが定信の命取りになりました。定信が家斉に政治の心構えを説くために使った大政委任論、定信は尊号一件で公家を処罰する根拠として大政委任論を持ち出しています。

この大政委任論、幕末になると定信の意図とは異なる解釈が蔓延、幕府を苦しめることになりました。

寛政の改革はフランス革命と時期が重なっています。ロシアは豪腕エカチェリーナ、生まれたての弱小国家アメリカはワシントン大統領。中国は乾隆帝。

フランス革命は国民国家と天賦人権思想、ワシントン大統領は米国憲法を生み出し、欧米諸国は基本的人権と立憲民主制という価値観を共通にするようになっていきます。一方、エカチェリーナが農民反乱を抑え込んだロシアは皇帝と貴族の楽園になり、ロシア革命の素地が育ちます。繁栄に黄昏が迫っていた中国は19世紀に苦難の道を歩み、21世紀には共産党の支配する資本主義国家へ。日本は紆余曲折の末、アジア太平洋戦争に敗れて欧米諸国と価値観を共通する国になります。

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高校生の日本史へ

2019.11.12 Tuesday