松平定信の時代の国際情勢
1787年から1793年にかけて、松平定信は老中首座となって寛政の改革を推進しました。
この時期、中国は乾隆帝の晩年、康熙・雍正・乾隆と続いた清帝国の繁栄には黄昏れの影が。欧州ではフランス革命がおこり国民国家が誕生、ロシアではエカチェリーナがプガチョフの乱が鎮圧して皇帝と貴族の国家が存続、米国は憲法を制定してワシントン大統領が就任します。
この後、西欧とアメリカは立憲民主主義と天賦人権思想の価値観を共有する政治体制へ、中国とロシアは欧米とは異質の道をたどって近代化へ。日本はアジア太平洋戦争を経て、欧米と価値観を共通にする民主主義国になります。