高校生のための日本史講座13 承平天慶の乱 平将門と平貞盛
保元平治の乱で、清和源氏の源義朝・桓武平氏の平清盛が活躍し「武者の世」が始まります。
保元の乱から治承寿永の内乱の主役となる清和源氏・桓武平氏・奥州藤原氏が武士団の基礎を固めたのは、940年代の源経基・平貞盛・藤原秀郷の時代です。彼らは承平天慶の乱で平将門・藤原純友討伐で活躍し、朝廷から官職を経て軍事貴族へと成長していきます。
平将門と平貞盛は従兄弟で、二人とも若い頃に京都に上り、六位から五位への出世をめざしていました。平将門の父親の遺産をめぐる親族の争いから、将門と貞盛は戦いうことになり、勝者の貞盛は軍事貴族へと成長する機会を得、敗者の将門は怨霊となりました。
一方、清和源氏は源経基の子、源満仲が安和の変で暗躍し摂関家に仕える武力として発展、源頼義・義家のとき、東国から奥州に勢力を伸ばします。今回の授業は、承平天慶の乱から後三年の役まで、平安時代の武士の成長を扱います。