日本史オンライン講座 秦野&松本

大学講師秦野裕介と高校教師松本恵司のコラボによる日本史オンライン講座。秦野先生が解説する「研究者と学ぶ日本史」、そこで学んだ知識を高校生向けにアレンジして松本が作った「高校生のための日本史」があります。
 090-5016-4520
お問い合わせ

湯地丈雄 「元寇」を全国に広めた運動家 研究者と学ぶ日本史

1886(明治19)年、清国の戦艦定遠が修繕のため長崎に入港しました。このとき、清国艦隊の水兵が長崎で暴動事件を起こしています(長崎事件)。

この年、湯地丈雄が福岡警察署長になります。湯地は、福岡でモンゴル襲来の記憶が薄れていることを知ります。鎌倉武士たちの拠点には福岡城が築かれ、元寇防塁は破壊されて石垣に転用されていました。こうした状況を憂いた湯地は、元寇記念碑の建設を決意します。彼は幻灯上映と講演会で資金を募り、運動は全国に広がります。日清戦争・日露戦争が戦われた時期で、高麗軍・蒙古軍の襲来は日本人の知識として定着していきました。

矢田一嘯の絵画、山田安英の「伏敵論」は運動のなかで生まれました。そして、1904(明治37)年、福岡県箱崎浜に亀山上皇像と日蓮上人像が建てられました。

戦前から1970年代までの学校が教えていた「元寇」のイメージは、明治時代に湯地丈雄の運動が創り出した成果の影響を受けています。

Youtube で見る

 

2019.11.21 Thursday