日本史オンライン講座 秦野&松本

大学講師秦野裕介と高校教師松本恵司のコラボによる日本史オンライン講座。秦野先生が解説する「研究者と学ぶ日本史」、そこで学んだ知識を高校生向けにアレンジして松本が作った「高校生のための日本史」があります。
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ソクラテスの弁明

『ソクラテスの弁明』はソクラテスが話した言葉を弟子のプラトンが文字にした。ソクラテスは多くの人と対話したが一冊の著作も残していない。釈迦・孔子・イエスも書こうとはしなかった。話す人は聞く人の反応によって続く言葉を変化させる。話し手を離れて真意は存在しないと彼らは考えたのである。

プラトンは書き手という人間と真意は別々であるから真意は文字で記録できると考えた。学校は文字で書かれた教科書と話しかける教師が組み合わさっている。主役は教科書、日本の受験は教科書の暗記が重視される。世界史でも教科書に書いてある年号や事項を効率的に暗記させるスキルを持つ教師が評価される。

一方「先生の雑談が面白かったよね」という声がある。雑談では先生が主役で話し手の個性が現れるからだろう。暗記の世界史はつまらない。教科書ではなく教師と生徒の対話が教室の主役になれば世界史ほど面白い科目はない。教師の世界観が現れるからである。教師と生徒の相性も大切だ。

 

670文字のエッセイ一覧

2019.11.12 Tuesday