日本史オンライン講座 秦野&松本

大学講師秦野裕介と高校教師松本恵司のコラボによる日本史オンライン講座。秦野先生が解説する「研究者と学ぶ日本史」、そこで学んだ知識を高校生向けにアレンジして松本が作った「高校生のための日本史」があります。
 090-5016-4520
お問い合わせ

読書感想文 てまきねこ2018.09

夏休みの宿題で不人気といえば読書感想文。ネットには読書感想文の書き方教えますという塾のサイトがある。感想文など有害無益、感想文を書くと変なクセがついてしまい、小論文を書くときに指導しにくいという塾のサイトもある。感想文の見本を載せておいたからコピペして提出しなさい、と学校の先生が読むとひっくり返りそうなことまで主張する。

生徒だった頃、筆者も感想文は嫌いだった。読書は好きだし文章を書くことも苦痛ではない。評価が納得できなかっただけである。感想文の優秀作品を読むと「これが?」という気がした。筋書きを書いてはいけない、という理由もわからない。そもそも感想を評価して順位をつけることができるのか。

教師になってからは読書感想文を読んで評価する側になった。驚いたことに評価の客観的な基準はないのである。担任の先生がクラスで何点か選んで図書係に提出し、図書係で学校代表作品を選ぶ。図書係になったこともある。基準がないので、私の主観で採点する。何人かの図書係の採点を集計して最高得点が学校代表になる。私は発想が飛躍していて「そういう考え方もあるか!」という作品に高得点をつける。採点の集計シートを見ると先生たちの採点はばらついていることが多い。

学校代表作品が集められて、県コンクールから全国コンクールに進んで最優秀作品が選出される。選考会議の議論を公開してもらいたいものだ。感想文は本を読んだ感想を提出させて評価しようとするが、感想は本を評価するものだから発想が逆転している。感想文で困る子供を減らすために、宿題ではなくコンクールへの自由応募でよいのではなかろうか。

 

670文字のエッセイ一覧

2019.11.13 Wednesday